どうしても生理前になると夫婦喧嘩してしまう
生理前って色々とありますよね。
どこがって言うわけではないけど、なんとなく体調が悪い。
何がっていう理由はないけど、イライラしたり落ち込んだり。
特にこの時期の夫婦喧嘩は、本当にたちが悪い。
何が悪いって、原因があってないようなものだから最悪です。
生理前になると、普段まったく気にならないことが妙に目につく。
言動の一つ一つが神経を逆なでするかのように感じる。
そんな経験、夫婦なら一度はあると思います。
突然喧嘩をふっかけられたご主人はたまったものじゃないでしょうが、
ふっかけた側も実はよくわかっていなかったりします。
イライラしてつい攻撃的な言動をとってしまう。
結果、夫婦喧嘩に発展する。
この「生理前になると」現象は、なぜ起こるのでしょうか。
PMSって?
実はこの生理前のイライラは、病気のせいだったのです。
と言っても、精神病的なものではありません。
ホルモンのバランスからくるPMSという婦人病の一種なのです。
正式な病名は「生理前症候群」といいます。
英語名の頭文字を取って「PMS」とよばれています。
症状は、頭痛、腰痛、腹痛、むくみ、吐き気、冷えなどの身体的なものから、
イライラ、落ちこみ、不安、不眠、無力感などの精神的なものまで様々。
発症する期間は、排卵が終わってしばらくしてから、生理が始まるまで。
長くても生理開始後2日間くらいでぴたっと症状がなくなるのが特徴。
はっきりとした原因はわかっておらず、
体内にある女性ホルモンのバランスによって起こるといわれています。
女性には、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類のホルモンがあり、
この2種類の分泌量が変化することで、生理が来たり排卵が来たりします。
PMSは、このホルモン量の変化によって症状が引き起こされるといわれますが、
では、基準量はどのくらいで、分泌量がどこに達したら発症するのか、
などの詳しいことはわかっていません。
そのため特効薬とよばれるものが無いので、
いくつかある治療方法や治療薬の中から、
自分にあった治療方法を見つけなくてはいけないのです。
治療方法は?
では、そんな数ある治療方法とはどんなものがあるのでしょうか。
まずは、病院で行っている治療方法と治療薬です。
・ホルモン療法
ホルモンの分泌量が症状の引き金になっているので、
ホルモンを体内に入れることでバランスをとる治療方法です。
基本的には、低用量ピルを服用することでホルモンバランスを整えます。
ただし、ピルは治療薬の他に、避妊薬としての側面もあるので、
妊娠を希望する人はこの治療を受けることは出来ません。
ほかにも、喫煙者や高血圧の人、心臓やその他の疾患のある人など、
ピル服用には、様々な条件があります。
・漢方薬治療
低用量ピルが服用できない、したくない人には、漢方薬の治療もあります。
自然の成分で出来た漢方薬なので、ピルに比べると副作用は少ないです。
ただし、漢方薬に即効性は期待できないので、
最低でも1ヶ月は服用を続ける必要があります。
次に、家庭でできる治療になります。
ただし、症状の緩和や改善のためには継続することが必要です。
・食事による栄養治療
PMSの改善に効果がある栄養を多く取り込むことで、
体質改善を図りつつ、症状の緩和に務めるというものです。
効果的な栄養は、ビタミンB6、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、
大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは
そのまま女性ホルモンの代わりとして体内で働きます。
・サプリによる栄養補強
食事による栄養治療も良いですが、
そればかりを摂るわけにもいかないですよね。
そんな時は、必要栄養素をサプリで補うという方法もあります。
ただし、サプリは薬ではないとはいえ、
常用している薬との相性があるので、
服用前に医師や薬剤師に相談してください。
夫婦喧嘩を避けるには?
もしもその夫婦喧嘩がPMSのせいであるなら、
まずは、PMSの治療を始めなくては行けません。
そして、その治療が進むうちに、
精神的にも安定して、無意味な喧嘩は少しづつ減っていくでしょう。
そうなるまでの間は、病気の治療にご主人にも協力をしてもらい、
PMS期間のお互いの過ごし方を話しあうといいと思います。
どうしても喧嘩になってしまうのであれば、
その期間はなるべく顔を合わさないようにしたり、
攻撃的な言動を真に受けないようお願いをするなど、予防策をとりましょう。
・生理前のイライラはPMSという病気かもしれない
・病気なら治療ができる
・夫婦で治療にとりくむ
PMSは一人で治療をしてどうにか出来るものではありません。
ましてや生活を共にしている人がいるのであれば、
間違いなくその人にも影響がでてしまう病気です。
家族単位での治療の仕方を考えて、
その家族独自の取り組み方を見つけて行ってください。
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